国際会計研究学会について
国際会計研究学会(JAIAS)は、国際会計の研究を推進することを目的として1984年に設立された学術研究団体です。監査法人や企業の関係者を含む国際会計の研究者が、研究に関わる連絡や情報を交換する場です。
■設立趣意書■(1984年)
- 企業の経済活動が国境をこえて展開するにつれて、会計情報の必要は国際的にきわめて大きくなってきました。このため、終局的には国際的会計基準の設定を目指しながら、各国あるいは地域的な会計制度の比較研究を行う者、あるいは多国籍企業や国際的関係会社の経営に関連して生ずる国際的な管理会計の諸問題を研究する者の数は、次第に多くなってきています。国際会計研究学会を設立し、国際会計の研究者が、相互に研究連絡を行い、研究に必要な情報を交換する場を持つことは、今日ほど重要なことはないと思われます。
- 各国あるいは地域的な会計制度に関する研究は、大学等の研究機関に所属する者のみでなく、国際的な規模で活動している監査法人に所属する公認会計士や、外国に支店や子会社を持つ会社の経営者や経理部門で働く者によって行われています。国際会計の研究において、これらの研究者の協力は不可欠であります。大学等の研究機関に所属する研究者のほか、国際会計の業務に何らかのかたちで従事している研究者を含めた学術研究団体を設立することは、国際会計の研究を発展せしめるために特に重要であります。
- 会計学の分野は他の専門分野と比較して学会数が少ないことが目だちます。新しく発展した専門分野であるだけに、分化が遅れているように思われます。日本会計研究学会がきわめて大きな学会に発展した現在、これを母体として、専門をさらに細分化して学術研究団体を設立することは、会計学の研究を飛躍的に発展させるうえで、必要と思われます。よってここに国際会計研究学会の設立を提案します。
発起人代表
染谷恭次郎、松尾憲橘、溝口一雄
発起人
会田義雄、稲垣冨士男、植野郁太、江村稔、小沢康人、川北博、黒田全紀、高田正淳、武田隆二、増谷裕久、森藤一男、吉田寛
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